インド料理
インド料理は、全て黄色です。
太陽がまぶしいせいか、
料理に色彩感覚など、皆無です。
けれど、インド料理は、思いのほか、
美味しかったです。
カレー味ですが、辛くはありません。
多くのスパイスを調合していて、風味豊かです。
日本のインド料理屋で、
どうしてこの味を出さないのか、不思議です。
ひょっとして、客の私たちのほうが、
インド料理に辛いものを求めているから、
淘汰されてしまったのかもしれません。
ナンは、日本で食べるパン生地以外に、
薄焼きのチャパーティー
油で揚げた、プーリーなどあり、
バラエティー豊かです。
小麦ではなく、トウモロコシで作ってあるものもあります。
ラッシーは、
日本でも人気のヨーグルトの飲み物ですが、
これがまた、インド料理と良く合います。
口の中の香辛料によるしびれを
さ〜〜っと中和してくれます。
また、最後に食べるスイーツが、
お口直しで、どれも美味しいです。
揚げたもの、スパイスをまぶしたもの、
もちみたいなものなど、多種多様で、
日本で食べたことない味ばかりでした。
インドで食べるインド料理は、
日本で食べるインド料理より、
格段に美味しいです。
海外ではいつもそうですよね。
その国の気温、湿度、日射しの色、
食材の鮮度、食器が、料理を盛りたてて、
現地でしか味わえない、味を出してくれます。
その味を求めて、人はまた、旅に出るのです。
今回は、63人の大移動だったので、
食事をするのに、小回りが利きません。
現地で人気のレストランなど、到底行けません。
うちらには、ガール御用達の
インド専門ツアーコンダクターが東京から同行し、
現地ではインド人ガイドが2人つきました。
しかしながら、彼らの現場知識をもってしても、
63人のキャパがある、高級レストランは、
そうそうは、ありません。
日本国内のバスツアーだと、
湯気が立っているところに、到着するものですが、
インドでは、電話でアポを取っても、
何時に何人到着するかなど、
はなから信用していません。
全員が着席してからの火入れとなるので、
1食1食に、無駄に時間がかかります。
しかも、全員に行き渡る食事となると、
バイキングか、冷めた揚げ物か、
カレーになるわけです。
しかも、牛肉も豚肉も入っていません。
今回、毎度毎度同じメニューで、
インド料理は、さすがに飽きてしまいました。
うちらは、日頃、
朝パン、昼は麺、夜ごはん、だけでなく、
今日は中華、明日はイタリアン、
と、色んな国の食事を巡っています。
煮物と白いごはんばかりを
食べているわけではありません。
まあこういうことも、
日本の豊かさの一部なんでしょう。
また今回、食当たりはしませんでしたが、
現地では、トイレの不自由さから便秘し、
帰ってから1週間は、下痢しました。
どれかのスパイスが、私の腸内細菌叢を
やっつけてしまったと思われます。
そんなわけで、残念ながら、しばらくは、
カレーは食べたくない気分です。
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